責任準備金

解約返戻金

生命保険の解約返戻金は読んで字の通り、生命保険を解約した時に 戻るお金です。

 

生命保険に加入すると保険料を支払います。

 

生命保険会社は、契約者 からの保険料を将来の保険金の元手とするための財布(純保険料)と、 保険業運営費用に当てる部分の財布(付加保険料)に分けて運用し、 出来るだけ多くの利益を出す経営努力をしています。

 

つまり、契約者が支払った保険料の中から必要経費を除いた分の中で将来の支払いに備えて積立ており、それを責任準備金と呼びます。

 

解約返戻金

解約返戻金

生命保険の解約返戻金は、この責任準備金から支払われます。

 

つまり、 解約返戻金は払い込んだ保険料が、生命保険会社により経費として使われたり、資金として運用されたりしてある程度の利息を得た後、戻って 来るお金なので、解約までに支払った保険料がそのまま返って来るというわけには行かないのです。

 

解約返戻金の額の決定には、保険種類によって計算方法が変わりますが、それは大元となる保険料の構成が保険種類によって異なるため、責任準備金の内容も違うためです。

 

終身保険と養老保険では解約返戻金がありますが、定期保険では原則として解約返戻金はゼロ(長期に渡る契約の場合は例外あり)なので、 定期は損、という観念が根強いかもしれませんが、その分保険料が抑えられており、終身および養老保険では保険料が割高になります。

 

終身の解約返戻金は解約時期によっては、運用利率の変動によって、払い済みの保険料より多くなる場合もあります。