生命保険の基礎知識記事一覧

現在の生命保険の保険料は性別と年齢によって保険料が違ってくるしくみを取り入れています。その保険料を決める基本となった考え方が大数の法則と生命表です。17世紀のイギリスの学者エドモンド・ハーレーが実際に調査して年齢ごとの 死亡率をまとめた統計データ、「生命表」を作りました。「大数の法則」と「生命表」これは、少数の経験値ではなんの脈絡無く見える事象が、その経験値が大きくなると 一定の法則に則って起こっ...

近代生命保険会社第一号となったエクイタブル生命は、 その1762年の設立までの経緯が制度の誕生そのものでした。ジェームズ・ドドソンというイギリスの数学者が、生命保険に加入したかったのですが、 当時の加入の審査は面接時の印象や、根拠の薄い年齢制限などで断られるという、 曖昧で原始的と言えるものでした。生命保険への加入を断られて腹を立てたドドソンは、自ら生命保険会社を設立しようとして、 近代生命保険シ...

このように生命保険制度はイギリスで育って来ました。時は流れて19世紀。19世紀のイギリスと言えば産業革命です。産業革命は庶民の生活形態に大きな変化をもたらしました。労働者が都市部に移行し、給与所得生活者が急増すると、 彼らの死後の家族への生活保障が必要となって来ます。それまでの生命保険は資産家や牧師のような限られた階層のものでしたが、 この時期にロンドンの労働者が、少額の保険料での保険を作って欲し...

日本における生命保険は、戦前は死亡保障より貯蓄性に重点が置かれる傾向に ありました。第二次大戦後核家族化によって自己責任で遺族への保障を確保するようになったと言われることの逆を言えば、大家族制度で親族内での「相互扶助」が 当たり前であった時代には、生命保険料を支払って、保障を買うということが、日本人の精神論的な部分に触れ抵抗を持たれたのかも知れません。生命保険はその名の通り人の生死を対象とした保険...

生命保険に入る側としてまず考えたくなるのは保険料が掛捨てで保険料を抑えるか、 貯蓄型である時期に還元さるようにするか、ということかもしれません。掛捨ての生命保険は積み立てた保険料は死亡保障が支払われるので、契約者は 生存している限り(リビングニーズ特約に該当した場合は別)自分自身に還元される ことはありません。特に定期生命保険は保険期間中に死亡しなければまさに掛捨てで払っ ただけの感もありますし、...

生命保険が保険の代表と言っても過言ではないくらい多くの人が加入しております。人は、生命保険に加入しようと考えるときに何を期待するのでしょうか?生命保険に対して期待するのは、大概は、自分の生命を守る、自分の死後の家族を守る為ではないでしょうか?箇条書きにしますと・・・もしも自分が亡くなったら、残された家族が困らないようにしたい。病気、けがのときの保障が欲しい死後のことを考えるよりも、現在できる貯蓄が...

生命保険と預金では、毎月お金を積み立てるという作業で、実際やっていることは同じように思えるかもしれません。しかし、その違いは明瞭で、5万円積み立てた段階で、預金者が不幸にも亡くなった場合、残るのは積み立てた5万円。実に些少な利息が加算された金額であリますね。それに対し、生命保険はその名の通り、不測の事態、即ち死亡した場合には、既払いの保険料の総額が5万円であっても、保険金の契約金額が5,000万円...

最近の生命保険には多種多様の特約が付加されています。生命保険の主契約部分はさほどの大きな金額にせず、医療、介護等の特約を付けることによって、人生に起こりうる様々なリスクに対応するように保険商品を設計する傾向にあり、それが保険商品の商品力となっています。生命保険の特約は主契約があって初めてそこに付加できるもので単独で契約することはできません。特約を機能別に分類生命保険の特約を機能別に分類すると一定期...

生命保険には配当金の有無で有配当保険と無配当保険があります。生命保険の配当金というのは、保険会社が契約者から預かった保険料を運用し、 出来るだけ多く余らせるように努め、結果生じた「余り」のことを剰余金と言いますが、それを契約者に還元するものです。配当のしくみ剰余金が生まれるしくみは、まず生命保険会社は契約者から預かった保険料を出来るだけ有利に運用するわけですが、保険料は大きく3つの財布に分けられま...

生命保険の解約返戻金は読んで字の通り、生命保険を解約した時に 戻るお金です。生命保険に加入すると保険料を支払います。生命保険会社は、契約者 からの保険料を将来の保険金の元手とするための財布(純保険料)と、 保険業運営費用に当てる部分の財布(付加保険料)に分けて運用し、 出来るだけ多くの利益を出す経営努力をしています。つまり、契約者が支払った保険料の中から必要経費を除いた分の中で将来の支払いに備えて...

生命保険の解約返戻金の保険種別要点を上げて考えてみたいと思います終身保険は支払いが満期になった後も死亡するまで保険期間が続くため、 満期後の保険料を若いうちに支払っていた形になるので、責任準備金の中に蓄えができ、 その分が解約したとなると戻って来ます。解約返戻金の詳細定期保険では、保険料の中に蓄えとなるべき金額が含まれていないものと含まれているものがありますが、 一般的には積立部分が無く解約返戻金...

生命保険の専門用語の代表的なものを説明してみましょう。